浄土真宗本願寺派 一乗山 妙蓮寺

お知らせ

2022.02.7

すてられて なお咲く花の あわれさに

またとりあげて 水あたえけり (九条武子さま)

先日、蝋梅を用いるのに不格好に見えた枝を切り、それを新聞紙に包めて置いていました。

そして捨てようかと掴みかかったとき、細い枝から黄色の一輪がちょこっと顔をのぞかせていました。

仏華を生け始めてわずか一年ほどの、私の目にかなわぬと捨てられた一枝の蝋梅。

ふと、阿弥陀様はどうご覧になるだろうかと思った時に、この九条武子さまの歌を思い出しました。

今日、2月7日は如月忌。

阿弥陀様のお慈悲に生きられた、九条武子さまの祥月命日です。

ちょこっと一輪

どうやら捨てられるのは花だけではありません。

時には人間も、動物も見捨てられ、切り捨てられてゆきます。

先日は全国各地で 「鬼は外、福は内」の声が。

鬼も、やはり斬り捨てられてゆくようです。

そんな命に涙して「摂取して捨てず」とご一緒くださる。

それが阿弥陀様でした。

関連した住職法話を新しく掲載しました。

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浄土真宗本願寺派(西本願寺)-親鸞聖人を宗祖とする本願寺派