お中日の翌日も、お疲れのかなお参りなされ、ようこそでした。
毎日来てくださる方もあって、大変有難いことです。
法話は、「本願力」を中心にお話しました。
「私一人をお浄土に生まれさせ仏様とできなければ、我も仏とはならない」という誓願を成就して、
阿弥陀様と成られたのです。
「力」は物を動かしたり、変えなす作用。
今、お寺に足を運び、この手が合わさり、お念仏申す・・・
この疑いなき事実の背後には、本願力がはたらいているのです。
「本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき 功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし」
浄土真宗のお葬式で必ず拝読される親鸞聖人のご和讃です。
親鸞聖人は、本願力はこの私を必ずお浄土に動かし運ぶ「願船」とも仰います。
そういえば、本堂の大きな屋根も船に見えなくもありません。
「生死の苦海ほとりなし 久しくしずめるわれらをば 弥陀弘誓の船のみぞ のせて必ずわたしける」