先月より、お勤めは「正信念仏偈」に戻しています。
皆さんと一緒に声を出してお勤めができることがとても楽しく、尊くさえ感じます。
今月はお盆のお話をしました。
浄土真宗のお盆は、先立たれた方を仏さまとして偲びます。
阿弥陀さまのお浄土より、遺された私たちのところに還り来りて、
仏様としてずっとご一緒くださることを
あらためて感じさせていただく、またとない期間なのです。
法話後、一人の方が
「先立ったあの母も、あの友人も、ずっとここにいると感じています」
と胸を指して仰ってくださいました。
『拝読 浄土真宗のみ教え』 「お盆」
亡くなられた先人たちのご恩に対し、あらためて思いを 寄せるのがお盆である。
親鸞聖人は 仰せになる。
願土にいたれば すみやかに 無上涅槃を証してぞ
すなはち大悲をおこすなり これを回向となづけたり
浄土へと往生した人は、如来の願力によってすみやかに さとりをひらき、
大いなる慈悲の心をおこす。
迷いのこの世に還り来たり、私たちを真実の道へ導こうと常に はたらかれるのである。
仏の国に往き生まれていった懐かしい人たち。
仏のはたらきとなって、いつも私とともにあり、私をみまもっていてくださる。
このお盆を縁として、すでに仏となられた方々のご恩をよろこび 念仏申すばかりである。